現代の日本は多くの社会問題を抱えています。環境問題、少子高齢化、医療費問題、エネルギー問題、経済・労働問題、貧困格差、教育・いじめ問題、自殺者年間3万超と、悲しい話題は取り上げるとキリがありません。

なぜそんな悲しいことばかり起こってしまうのか。

現代の社会に生活する人々の心の中から「地域に生活している」という意識が薄れつつあり、人間関係の希薄化がものすごいスピードで進んでいるからではないでしょうか。
それは、生活が豊かになってしまったから、簡単に情報やモノが手に入るようになってしまったから、人と支え合わずとも生きていけるという錯覚に陥っているのではないでしょうか。

一方近年では、障害を持った方たちもよくまちで見かけるようになり、バリアフリーのまちづくりも進むなど、障害者への理解は深まりつつあり、障害のある方たちは生活しやすい環境が進んでいます。
しかし、まだまだ障害者と健常者が一緒にふれあう機会の場が少ないのが現状です。

そういった社会の背景を踏まえ、『Uプロジェクト』では、生涯スポーツと障害スポーツの融合を図り、スポーツや文化活動を通じて、人々が苦楽を共にし、笑い合い支え合い、古き良き時代を次世代へとつなげる事ができる地域コミュニティの再創出】を目指し活動したいと考えています。

わたしたちは、スポーツに親しむことによって、体を動かすという人間の本源的な欲求の充足を図るとともに爽快感・達成感・他者との連帯感等、精神的な充足も図り、更には、体力の向上・ストレスの発散・生活習慣病の予防など、心身両面にわたる健康の保持増進や人間形成等にも大きな効果を得ています。

また、障害者のスポーツには、人間の可能性の極限を追求する営みという意義もあり、障害者スポーツに打ち込む選手のひたむきな姿や高い技術は、人々のスポーツへの関心を高め、夢や感動を与えるなど、活力ある健全な社会の形成にも大きく貢献するものです。

前述しましたとおり、『Uプロジェクト』では、生涯スポーツと障害スポーツの融合を図り、障害のある人もない人も、こどもからお年寄りまで全ての人々が、スポーツや文化活動を通じて、人と人がつながり、仲間づくりや社会参加、そして自分の可能性に挑戦することの楽しさを実感できる【きっかけ作り】を目指して【7つのU】を掲げます。

さらには、高知県は海・山・川と雄大な自然に恵まれており、アウトドアや自然に親しむ機会を設けた事業等も展開し、生まれ育った高知の良さを改めて感じるとともに、感性豊かな心の育成を目指します。

高知の人々が、現代社会の中でも古き良き時代を感じ、本当の豊かさを手にし、その豊かさを次世代へとつなげていくことのできる地域コミュニティの再創出を切に願い、わずかな力かもしれませんが、ここに【Uプロジェクト】を設立いたします。

当団体の趣旨にご賛同いただき、ご支援ご協力いただければ幸いです。

平成25年 6月 21日
一般社団法人 Uプロジェクト
代表 片岡 優世

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